志望動機の作り方と伝わる構成【例文あり】

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面接試験において必ずと言って良いほど聞かれる質問が志望動機です。これは民間企業への終活・転職活動、公務員試験問わず同様です。

「弊社を志望している理由はなんですか」「なぜ○○市の職員になりたいのですか」など基本的な質問で、面接試験のほぼ冒頭に聞かれる場合が多くなっています。

面接試験は、暗記してきた原稿を丸ごと話す場ではありませんが、志望動機のように必ず聞かれることがわかっているような質問に対しその場で考えて答えるようでは面接官から「まったく準備をしない人」「舐めている人」と思われても仕方ありません。一般的に、応募者にしっかり話してもらうことを想定している質問ですから、万全の準備をして臨まなければ質問であることは確かです。

多くの人がこの志望動機の重要性は理解しているのですが、それだけに「志望動機がうまく言えない」「本当にこの志望動機で良いのかわからない」などといった不安は良く耳にします。実際、筆者が模擬面接をしていても、志望動機に不安を抱いた状態で面接練習に来る人も多く、また筆者がお手伝いして志望動機を完成させる場合も少なくありません。

面接における回答内容は、人それぞれに異なるものであり、「その人しか言えないこと」を答えてこそ意味があります。それだけに個別性の高いものですし、筆者の行う模擬面接でも相談しながらオーダーメイドで回答を作成しています。ただ、志望動機作成の基本となる共通項もあります。この記事ではその共通項を挙げ、志望動機作成の手助けになれればと思います。

motivationの写真

志望動機の要件は3つ

志望動機として成立するために必要な要件は大まかに次の3つです。

  1. なぜその仕事(業務内容)に惹かれているのか
  2. なぜその業務を行っている企業(自治体・国の機関)の中でも応募先を志望するのか
  3. なぜ自分にその仕事に対する適性があると考えているのか

これを説明してきましょう。

なぜその仕事(業務内容)に惹かれているのか

どのような採用先であっても、仕事をするために応募する以上、仕事内容(業務内容)に魅力を感じているはずです。たとえば、自動車メーカーであれば自動車を製造し販売すること、教育サービス業であれば対象者に教育を提供すること、百貨店であれば商品を揃えて顧客に販売すること、市役所であれば住民に行政サービスを提供することなど、それぞれ仕事の内容は異なります。まず、その業務に対して魅力を感じているということを表現する必要があります。

もちろん、自動車メーカーであってもどのラインナップに関して特に関心があるのかは異なるでしょうし、場合によっては世界から原材料や部品を調達する部門に関心がある場合もあるでしょう。市役所などであっても、窓口で住民サービスを提供する仕事、条例案を作成する仕事、産業振興に関わる仕事など、仕事内容には大きな幅があります。ですから、大枠としての業務内容に魅力を感じているということだけでなく、その中のどの分野に強い関心を持っているのかまで明らかにすることが好ましいといえます。

なぜその業務を行っている企業(自治体・国の機関)の中でも応募先を志望するのか

民間企業であれば、市場の中でその業務を行っている会社が一社だけということはほとんどありません。必ず競合他社が存在するものです。また、地方自治体も住民の福利のために仕事をしているのが共通であっても、都道府県市町村の数だけ違いはあります。

したがって、なぜA社ではなくB社を志望するのか、あるいは、なぜA市役所ではなく、B県庁ではなく、C市役所なのか、という理由を述べる必要があります。これらについては、単純にA社よりもB社が優れているとか、A市役所よりC市役所の政策が優れているといった優劣ではなく、あなたが魅力を感じる部分です。市場におけるナンバーワン企業は1社しかないのですから、「御社が1番優れている」というのでは足りず、「○○という部分で特徴的・魅力的な取り組みをしている」といった自分独自の評価によって選択していることを表現しなければなりません。

※ もちろん、「地元の企業だから」、「地元の自治体だから」といった理由が本音であることは比較的多いでしょう。これが単なる通勤の利便性などではなく、「愛着」のようなものが背景にあるとしたら、理由として述べてはいけないわけではありません。しかし、これが決め手になるわけではないのです。地元以外の企業や自治体を就職先として選ぶ人も多数いますし、「地元である」ということは「自然にそうであった」という話でしかなく、自分の主体性をまったく表現できません。大人の職業選択としては、何がしかの主体的な評価を経た選択であることを表現しないと、採用担当者からは評価されないのです。

なぜ自分にその仕事に対する適性があると考えているのか

業務に関心があり、中でも応募先組織に魅力を感じている、ということを前提に、そこに自分が飛び込んでいくことの意味を述べる必要があります。表題では「適性がある」と書きましたが、これは厳密な意味での「適性」である必要はありません。もちろん、自分の能力や経験から、厳密な意味での「適性」があると考える場合はそれを述べれば良いのですが、そうでない場合でも「なぜそれをやりたいのか」「なぜ自分にできると思うのか」「なぜそこに熱意を持っているのか」を伝えれば良いのです。

これらを説明するため、自分の過去の経験から得た能力や考え、場合によっては感情的なものを基礎に表現することになります。自分の「過去」と応募先に採用された後の「未来」を結びつける作業が必要だということです。

志望動機作成の手順

志望動機を作成する際には次のような手順を踏みます。

  1. 応募先の研究(企業研究・自治体政策研究)
  2. 競合するような組織と比較する
  3. 自己分析(自分の過去の棚卸)

これらを解説していきましょう。

応募先の研究(企業研究・自治体政策研究)

企業や自治体、国の機関など、応募先が行っている業務内容について詳しく調べます。それなりの規模の組織になると業務内容も一言で語れるものではなく、多岐にわたる分野で業務を行っていることは多々あります。しかし、どのような企業に中核になる事業があります。まず最初にこの中核的な事業について理解することは必須です。また、その組織における中核的な業務に関心があるからこそ志望しているはずだと通常は考えられるので、ここについて詳しくなっておくことは大切です。これは単に「志望動機を作るため」というだけでなく、面接時に思わぬ方向から質問を受けた場合でも対応できるような知識・理解、つまり「引き出し」を多く持っておくという意味でも重要な作業です。

これらの業務が、社会的にどのような意義を持っているのか(人々の生活の何に貢献しているのか)、事業として何が興味深いのかなどについて、自分なりの評価をしましょう。「社会的な意義」と書きましたが、別に大げさなきれいごとである必要はありません。「こんなことを事業として成立させているのが面白い」といったものでも構いません。とにかく、なぜその業務に惹かれるのかについて考えましょう。

競合するような組織と比較する

競合他社と比べて何に魅力を感じるのかを考えます。たとえば、有名企業で言えば、なぜトヨタでなく日産なのか、マツダなのかなどです。たとえば、事業規模としては1位でないとしても「電気自動車の分野では業界を牽引している」とか、「自動運転の分野でIT企業との連携を強化し先頭を走っている」とか、「常に独自性のある技術開発でイノベーションを起こしている」といったことも魅力を感じる点として挙げることができるでしょう。あるいは、事業のターゲットとなっている層の違いなどに着目するのも一つの手です。たとえば、教育業界であれば、「学力の中低位者に特化した授業を行っている」とか。「早くからネット受講に着目してe-learning界の先駆けとなっている」とか、「講師の質に対するこだわりが強く、またスタッフと生徒の距離が非常に近い」といった何がしかの特徴を挙げ、そこに魅力を感じていると言えばよいのです。

一方、地方自治体などでは、なかなか政策的な違いなどを見出すことが難しいこともあります。現実には近隣自治体と大差ない政策を行っていたり、あるいは周囲と比較すると見劣りするような政策しか行っていない自治体もあります。それでも、各自治体は自らの政策をホームページなどに掲げ「やっている感」を出していることがほとんどです(ちょっと失礼な言い方ですが…)。そういうものを調査すれば、各自治体が何を押し出しているのかを理解することができるでしょうし、それを捕まえて他の自治体よりも魅力を感じるポイントとして挙げれば良いのです。また、政策そのものでなくても、その自治体の持つ産業資源・観光資源などに着目し、将来のポテンシャルに着目するという手もあります。さらに、自治体の課題(他の自治体よりも高齢化率が進んでいるなどのピンチ)を逆手にとって「だからこそその問題への取り組みにやりがいを感じられそうだ」という形で魅力を表現することもできるでしょう。

自己分析(自分の過去の経験を棚卸)

最も大切になるのが自己分析です。上記に挙げた業務の魅力や競合他社よりも魅力のある点などは、いわば採用担当者にとっては「言われなくてもわかっているよ」という内容にもなりえます。もちろんそれでも「応募の本気度」を見せるためには絶対に言わなければならないことなのですが、これらを言ったからといって志望動機として完成するわけではありません。

いくら魅力的な応募先であっても、そのことと自分を結びつけるものは何なのかについて述べなければなりません。そしてそのことこそが、志望動機の核となるものであり面接官が知りたいことでもあるのです。

ここについては多分に「自己PR」と重なる部分がありますが、過去の経験から主張できる自分の「能力」や「強み」が仕事上活かせるはずだと表現するのが一般的です。つまり、ラフに言えば「このような魅力のある組織において私は役に立てるはずだし役立ちたいと思っている、だから志望している」という表現をしなければならないということです。

転職組であれば、これを訴えるためにまず考えるべきは、現職・前職での職務経験です。応募先での仕事に直接活かせるようなスキルがあればもちろんそれをアピールすべきですが、そうでなくても共通項を探して「○○という能力は御社の○○という場面でも活きる」と言い切らなければなりません。新卒であれば学業サークル活動アルバイトボランティアなどの経験から応募先の業務で活かせそうなものを探します。

このためには、自分の過去の経験を棚卸し、「部活動を通じてアピールできる力は何か」、「アルバイトを通じて得た能力は何か」、「現職の苦労の中で成長できた部分は何か」などをしっかりと分析しておく必要があります。この応募先の業務と自分との結びつきについては、決して直接である必要はありません。新卒、あるいは転職組でも未経験職種の場合には、直接アピールできる能力・スキルはないことがほとんどです。しかし、過去の経験から得た知見や能力は、応用すれば新規の仕事でも活かせるものが多くあります。そういう意味では、自分の「能力」「強み」をまず考えた上で、応募先の業務の中で活かせそうな側面を探すという手順を踏む方が効率的だと思います。

※ 「能力」や「強み」と結びつけるのが絶対的に必要というわけではありません。たとえば、「熱意」と結びつける方法もあります。「私は○○の仕事がしたいという昔からの夢に向かって、○○という経験を積んだり、○○の力を鍛える努力をずっと続けてきました」といった「過去に基づいた根拠」を挙げられるのであれば、「熱意」も立派に業務と自分を結びつける要素になるでしょう。しかし、このようなものを持っている人はあまり多くはありません。そもそも、こういった「夢」に向かって面接を迎えている人であれば、このような記事を読むことなく志望動機は話せるでしょう。一般的には、このように言うほどのことは持っていないけれど、採用されたいという気持ちは本気だといった感じの人が多いのが現実です。そういう人には、過去の経験から抽出できる「能力」「強み」と業務を結びつけて話すのがおすすめというわけです。

志望動機構成時の重要ポイント

志望動機で話すべき内容が決まっても、それが面接官にうまく伝わらなければ意味がありません。せっかく良い内容があるのに、伝え方が悪いと面接官に理解されなかったり、印象に残らなかったりします。

志望動機を話す際の「文章」の構成について気を付けるべき点は次の3点です。

  1. 結論(要約)を最初に述べる
  2. 固有名詞を入れる
  3. 一文一文は短く

結論(要約)を最初に述べる

志望動機に限りませんが、面接での回答では「結論(要約)を最初に述べる」ということを心がけましょう。

面接官の含意として「十分にアピールしてもらっていいよ」という質問、志望動機や自己PRなどでは回答が長くなりがちですが、そのような場合には「結論(要約)を最初に述べる」という方法は特に有効です。

この方法が有効である理由は、

  • まず「何について述べるのか」について明示されることで聞き手が話の主旨を理解しやすい(面接官の負担が少ない)。
  • 万一、回答中に混乱してうまく説明できなかった場合でも、何が言いたかったのかだけは必ず伝わるためリスクが少ない。
  • 質問に対応する回答を最初に述べてしまうので、質問に主旨からズレた回答になることがない。

などです。

よくあるのが、「私は現職で○○という仕事をしています。その中で○○に関心を持ち詳細に勉強するようになり、○○の価値に大きく惹かれました。その中で御社が○○という新しい取組をされていることを知りました。そこで私も○○の取組に加わり○○という価値に貢献してみたいと考えるようになりました。」といった、物事の起こった流れにそって説明するパターンです。確かに、時系列というのもそれなりに話の中身を理解してもらいやすい説明方法なのですが、聞き手はストーリーに注意深く耳を傾け、聞き漏らすことなくついていかなければ話の結論をつかめないものです。

これに対して、冒頭で「私は御社が行われている○○という取組に加わり○○という価値に貢献したいからです。」と言えば、聞き手はそれが「結論」だということを明確に把握できます。その後の経緯説明、理由づけなどは、この「結論」の根拠や詳細説明であることは聞き手にとって明らかです。つまり、ある程度の長さを持った話であっても、それが何に繋がっているのかを予め把握できるため、聞き手は安心して聞いていられるのです。言い換えれば、面接官にとって「聞きやすい」「理解しやすい」回答となるわけです。

結果的に面接官が把握する話の内容が同じであったとしても、「この人はわかりやすく説明してくれる人だな」という印象を得られれば大きなアドバンテージになります。採用した後に仕事に関する説明を求めた場合にも、端的でわかりやすい説明をしてくれるであろうということを予測できるからです。

「私は御社が行われている○○という取組に加わり○○という価値に貢献したいからです。私は現職で○○という仕事をしています。その中で○○に関心を持ち詳細に勉強するようになり、○○の価値に大きく惹かれました。その中で恩赦が○○という新しい取組をされていることを知りました。そこで私は御社の○○の取組に加わりたいと考えたのが御社を志望する動機です。」

この構成が先の時系列による説明と異なるのは、文の順序を入れ替えたという点だけです。簡単なことですね。簡単なことではありますが、これだけで面接官に回答の要旨をきちんと把握してもらうことができ、自分自身のミスも大幅に減ります。是非、「結論→詳細説明・根拠」といった流れを意識して志望動機を作ってください。

固有名詞を入れる

志望動機では、応募先に対して強い関心を持っていることや、応募先について十分に理解していることを伝える必要がありますが、そのために有効な方法は、応募先企業や自治体などが行っている施策の固有名詞を入れて話すことです。

たとえば、「御社の行っている”年間100店舗出店計画”に関心があります」「御社の”2025年総顧客化計画”に惹かれました」、あるいは「御社の”自宅で完全オーダーメイド”というサービスに魅力を感じました」といったその企業が行っているプラン名や商品名などの固有名詞を挙げるということです。自治体であれば「○○市現役高齢世代倍増計画」とか「○○市街づくり総合計画2025」といった政策・施策に関する固有名詞を挙げます。

固有名詞を挙げることの効用は、

  • 関心の対象を明確化することで、関心の本気度を示すことができる。
  • 単純に「良く知っている」ということをアピールできる。
  • 何について話しているのかを限定しわかりやすく伝えることができる。

といったことです。

もちろん、これらの固有名詞を挙げるからには、それらの示す内容についても理解しておかなければなりません。ただし、当然面接官もその内容は理解しているはずですから、志望動機の中で内容を自ら詳細に説明する必要はありません。自分でこれらを挙げる以上、面接官から詳細なツッコミが入った時に答えられる知識は準備しておかなければならないということです。

ちなみに、「志望動機」という質問のあとに「採用されたら具体的にどんな仕事をしてみたいか」という質問がされることは良くあり、これらの固有名詞は「その質問のために温存しておこう」という考えを持つ人もいますが、そのように考える必要はありません。志望動機の中に自分の関心のある具体的な仕事について先取りして入れ込んだからといって不満に感じる面接官はいません。むしろ、抽象的な志望動機を述べる人も多くいる面接選考の場では、より具体的な内容まで盛り込んだ志望動機を回答することは好感度が上がります。そもそも「志望動機」と「具体的にやってみたい仕事」は内容的に密接に関連しているもので、本来は峻別できるものでもありません。思い切って志望動機の中に具体的な仕事の「固有名詞」を入れることが、あなたの本気度を示す武器になるでしょう。

一文一文は短く

これも、志望動機特有のものではなく面接回答一般で言えることですが、回答を構成する文について、一文一文をできるだけ短くすることが大切です。

たとえば「私は○○をしているのですが、その中で○○について関心を持ち、○○などを使って詳しく勉強をする中で、○○というのが非常に大切だという理解に達し、それが御社の○○という取組に対する関心につながりました。」といった文を切らないで話す人は多くいます。日常会話の中では「○○なんで~、○○したら~、○○しちゃってさ~、○○してみたら、○○したってわけよ」のような話し方は良くありますが、お互いにラフに会話をしているのでない限り、このような話し方は厳密な意味を取りにくいものになります。

先の例でいえば、「私は○○をしています。その中で○○について関心を持ちました。そこで○○などを使って詳しく勉強し○○というのが非常に大切だとわかりました。それで御社の○○という取組に関心を持ちました。」という風に、意味内容に従って一文ずつを区切って話していく方が、聞き手からは聞きやすくわかりやすい話し方になります。

また、志望動機のように分厚く話す回答については、ほとんどの応募者が「原稿」を用意して回答します。それは面接官も想定しているので原稿を覚えて話してはいけないわけではないのですが、原稿を覚えているとその通りの表現でないと本番では躓いてしまうことも良くあります。この点に関し、一文が長いと言い回しを覚えきれず躓いてしまうリスクが高くなります。これに対し、意味内容に従って一文ずつ区切っておけば、意味ごとのパーツで頭にインプットでき、思い出しやすくなります。つまり、自分自身としても話すやすくなるというわけです。

したがって、一文を短くすることの効用は、

  • 面接官が話の内容を把握しやすい。
  • 自分の頭に入れやすく本番でも話しやすい。

といったものになります。

端的に要旨を伝えることが得意な人は、一文をだらだらと長くすることはありません。意味にしたがってきちんと区切って話します。一文を短くするということに留意すれば、原稿を作る際にもうまく整理して文章を構成できるようになるはずです。

志望動機の例文

最後に、志望動機の例文をいくつか挙げてみましょう。

例文はまだ少ないのですが(少しずつ追加する予定です)、それぞれの悪い点、良い点を読んでいただければ、どのような応募先、業種・職種であっても参考にしていただけると思います。

IT企業(プログラマー)の志望動機

悪い例 ×

私は高校時代から大学までプログラミングの学習を続けてきました。また、塾講師のアルバイトを続けているため教育にも関心があります。そこで、教育アプリ開発では日本で最も実績のある御社で教育アプリ開発に携わりたいと考え志望しました。
悪い点
  • 時系列で話すよりも何をしたいのか「結論」から先に述べる方が面接官は聞きやすいでしょう。
  • このままだと「プログラムと教育に関心があるから教育アプリ開発に実績のある企業で働きたい」と言っているだけです。少しでも良いので、どうプログラム学習をしたのか、塾講師経験で何を知ったのかなどを具体的に書くと良いでしょう。
  • 応募先への評価も「日本で最も実績のある」という中身のない評価(他者が与えている又は一般的に言われている評価)であり、自分なりの価値づけができていません。
  • 志望動機は自分をアピールする重要な機会です。また、面接官も応募者がボリュームのある回答をすることを予想しています。ボリューム自体が少なすぎること、内容に具体性がないことなどが問題です。

良い例 ○

私は御社の教育アプリ開発部門でユーザー数1000万人を超えるアプリ開発をしたいと考え志望しています。
テクノロジーを取り入れることで教育効果をいかに上げるのかという点で積み重ねてこられた御社の知見に強い魅力を感じました。
私は、高校時代からプログラミングが好きで大学では情報処理学科でプログラミングの基礎から応用まで学びました。また、アルバイトで塾講師を続けており、生徒の関心を維持しモチベーションを上げることに腐心してもきました。御社では「まなぶる2020」や「メンレンV」などの実績ある教育アプリを世に出しておられ、特に利用者のモチベーション向上のためのアイディアが優れていると感じています。
私もこれまでの勉強の成果と教育に関する関心・発想を活かして、プログラムを書くことだけでなく開発のアイディアも積極的に提案し、多くのユーザーに利用していただけるアプリを開発したいと考えております。
良い点
  • 最初に「やりたいこと」を明確に打ち出しています。結論に当たることを冒頭に出しているのでわかりやすいですね。また、内容も具体的な数値を挙げており「ガツン」とした主張になっています。
  • 「まなぶる2020」、「メンレンV」といった応募先企業の具体的な商品名を挙げており、応募先への志望が本気であることを感じさせます。さらにこれらについての自分なりの評価を述べているので単に「知っている」以上の関心を持っていることをうかがわせます。
  • (あっさりではあるものの)プログラミングの実力があることを匂わせています。
  • 塾講師の経験でアプリ開発に繋がるどのような知見が得られたのかが述べられています。
  • 自分の知識・経験と応募先での仕事をしっかりと結びつけて主張できています。
  • この志望動機文の構成
    第1段落: 志望動機としての結論(やりたいこと)
    第2段落: 応募先への評価
    第3段落: 自分の経験や知識を背景にした応募先評価の根拠
    第4段落: 自分の能力・知識と応募先職務との結びつけ

市役所(行政職)の志望動機

悪い例 ×

私は、○○年の○○地震の際に休日を利用して○○県の災害復興ボランティアに参加しました。それをきっかけに防災や災害復興における行政の役割の重要性に気づくようになりました。その点、○○市は地域と連携しながら防災対策を進めていく姿勢を強く打ち出しておられます。このような○○市の姿勢に共感し、私も防災対策の仕事を通じて○○市に貢献したいと考え志望しております。
悪い点
  • 自分が体験したことを時系列にそって説明し、最後に結論がきています。最後まで聞かないと結論がどこにいくのか明確にわからないので面接官が負担に感じます。
  • 共感している○○市の姿勢というものが抽象的にしか表現されていないので、きちんと理解しているのか、本当に知っているのかについて信憑性が薄くなっています。また、このような姿勢は多くの自治体がとっているので、○○市でなければならない理由にはなりません。
  • ○○市の仕事になぜ自分が向いているのか等、自分と志望先を結びつける表現がありません。
  • ある程度のボリュームで話すことが許されている質問なのに、内容に具体性が薄くアピールが弱くなっています。

良い例 ○

○○市防災対策課において住民ネットワーク構築に関する仕事に貢献したいと考え志望しました。
○○市では「○○市ご近所ネットワーク推進計画」を掲げ、行政として積極的に災害弱者の方々の存在を把握しておられます。また、地域住民の方々とも情報を共有し日常的な活動からこれらの人々を繋ぐ施策を行っておられます。これらの点に強い関心があります。
私は、○○年の○○地震の際に休日を利用して○○県の災害復興ボランティアに参加しました。その際、強く感じたのは、一人暮らしの高齢者や、障がい者のおられるご家庭、いゆゆる災害弱者と呼ばれる方々が必要なことに対して声を上げること自体が大変だということでした。その後私は災害対策に関して関心を強く持つようになり、防災や災害復興に関する書籍や資料を詳しく調べるようになりました。その中で、○○市の「○○市ご近所ネットワーク推進計画」を知り、日常的にニーズを汲み上げようとしている姿勢や、住民と協働する姿勢に強い共感を覚えました。
私は現職の営業の仕事で、地域の方々の中に飛び込み、ニーズを粘り強くお聞きする仕事をしております。この経験を活かし私も○○市の防災対策に貢献したいと考えております。
良い点
  • まず最初に結論を述べているので、これから何について詳細な説明が始まるのかを最初に把握でき、面接官が文意を誤る可能性がありません。
  • 「防災対策課」「○○市ご近所ネットワーク推進計画」といった固有名詞を挙げています。これによって○○市の施策に本当に関心があるという信憑性を得られます。また、これらの固有名詞が回答の主題を絞る役割も果たしており、回答の主旨を把握しやすくしています。
  • 自分の具体的な体験とその体験で感じたことをある程度具体的に示している。
  • 自分の経験(現職)と応募先での仕事の結びつけを行っている。
  • この志望動機文の構成
    第1段落: 志望動機としての結論(やりたいこと)
    第2段落: 応募先の業務への評価
    第3段落: 自分の経験を裏付けにした応募先評価の根拠
    第4段落: 自分の能力(人材価値)と応募先職務との結びつけ

 

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