面接は完璧な回答原稿だけでは足りない、会って話す選考だ。

就活・転職活動・公務員試験における面接の対策として想定質問に対する回答原稿作成があります。原稿が不要なタイプの人がいないわけではないのですが、私としては原稿を準備しておくことを推奨しています。実際、面接回答原稿の添削も多く承っています。

面接回答原稿の準備は効果があるが…

想定質問に対する面接回答原稿の準備は面接対策として有効です。それは主に次のような効能があるからです。

  1. 自己分析や応募先研究などを進めることで自分のアピールポイントや弱点などを自覚できる
  2. 伝えたいことをわかりやすく表現する準備ができる
  3. 緊張した場面でも自分の伝えたいことを伝えやすくなる
  4. 面接の準備をしっかりと行ったことが自信に繋がり本番で緊張しにくくなる

これらは主な効能であって他にも様々な効能があるのですが、本稿の目的ではないのでここではあまり詳細には述べません。

弊社でも面接回答原稿の添削は多数承っていますが、回答原稿準備段階で最も留意すべきことは、「文章のカッコよさ」に惑わされないことです。聞こえの良いテクニカルタームや日本語表現を多用して一見立派に見える原稿を作っても、面接での評価には直結しません。

あまり言いたくはないのですが、他で添削を受けた原稿を見せて頂いて「これは…」と思うことがあります。文章自体は洗練されており、応募先の情報も適度に盛り込まれており、ご自身の経験などもきれいにまとまってはいます。だからこそ、添削を受けたご本人も「これはいい!」と満足されていることが多いです。しかし、「これではダメだ…」と思うことは多々あります。何が「ダメ」なのかですが、ひと言で言えば「自分」が足りないということです。ご本人のリアルな姿や行動、感情などが表現されていないことが多いのです。回答原稿を作成(添削)する上で最も手間がかかり大変なのが、その人自身を表現することです。添削者はご本人のことを知らないので、何がしかの方法でご自身の情報を入手・理解する必要があるのです。この手間をかけずに体裁を整えて添削を戻すことは、ある程度の文章力があればできるのですが、面接対策としては「この人を採用したい」と思わせる内容にしなければ意味がありません。

回答原稿の作成は非常に有効ではあるのですが、しかし、ここで強調しておかなければならないのは、どんなに完璧な原稿を作成しても面接に通過できるわけではない、ということです。

面接が直接会って話す選考である意味

二匹の猫が見つめ合う写真

面接が苦手な人ほど原稿作成に逃げる傾向がある

本当は多くの方が「どんなに立派な原稿があっても面接に通過できるわけではない」という事実をご存じだと思います。それでも、この事実を強調しておかなければならないと思う理由は、私の面接指導経験の中にあります。

面接対策を利用される方の中には面接に強い苦手意識をお持ちの方も多くおられます。いわゆる「あがり症」だと自覚している緊張しやすい方、普段から口下手で話すこと自体に苦手意識を持っている方、就職・転職を希望する応募先と照らし合わせてご自身の履歴に自信が持てない方など様々です。こういった方と面接対策についてやり取りさせて頂いていると、原稿の完成の方にばかり力を注いでいる方が比較的多いのです。

確かに、面接が苦手なのであれば予想質問に対する回答を準備しておくことは前述の通り有効です。しかし、それだけでは不十分であることは誰でもわかります。面接は直接会って話す選考なのですから。それなのに原稿作成にばかり注力してしまうのです。それは、原稿を作成しブラッシュアップしていく作業は「やりやすい」からなのです。「実際に話すこと」に苦手意識を持っているので、それを正面に据えて対策を行うのはある意味「辛い」のです。できれば避けたいことなのです。

面接が直接対面して会話する選考であることからは逃げられない

しかし、面接は直接対面して会話することによって行われる選考です。「直接会って話す」ことが不要なのであれば、それこそ、採用側が事前に質問を応募者に提示し、それに対する回答を書面で得て書類審査を行うだけで足りるはずです。その方が、選考プロセスは機械的に処理が可能になって楽なはずですが、現実はほぼ100%「会って話す」ことが求められています。

採用側は応募者が話している様子を観察したいのです。単なる「言葉」を知りたいのではなく、言語的なコミュニケーションだけでは得られない情報を得たいと考えているのです。立ち居振る舞いや表情、声のトーン、状況に応じて変化する態度などから、トータルに応募者を知りたいと考えているわけです。

たとえば、転職の面接では、職務経歴書などの書類を見れば、職務に必要な能力レベルに達しているかどうかは概ねわかります。新卒の就活においても、各種のテストや履歴情報からある程度の能力選別は既に行われています。筆記試験が課される公務員試験でも同じです。そういった一定の客観的基準で評価される能力レベルについては、面接時にほとんど既にフィルターを経ていることが多いのです。ですから、面接ではこれらのフィルターではわからない面から応募者の人材価値にスポットを当てようとしているわけです。

そうであれば、どんなに立派な回答原稿を作成してそれを面接の場で完璧に再現したからといって、選考に通過できるとは限りません。応募者の態度や表情、話し方などから、「この人はこの職務にマッチしている」「この人を組織に入れればプラスになる」といった評価を引き出さなければなりません。

したがって、「どのように回答するか」に焦点を当てた対策は非常に重要です。業種や職種などによって異なりますが、評価の比重としては回答内容が5割、表現方法が5割ぐらいだと意識していても良いと思います。しかも、表現方法によって回答内容に対する印象は大きく左右されますから、実際には回答内容以上に表現方法の方が重要だともいえます。それくらい「どのように回答しているのか」という点は面接評価にとって極めて重要なのです。

漠然と「印象が良い」「印象が悪い」といった言葉で語られる場合もありますが、「人間として好印象」であることと、その職務を担う人材として「好印象」であるかは別物です。この点も意識しておかなければなりません。

回答原稿の作成を早めに済ませて実践的な練習をしよう

ある意味当たり前のことを述べてきたこの記事ですが、特に「面接が苦手」「面接が怖い」と感じている方には、改めて「会って話す」という面接の意味を十分に理解していただきたいと思います。

有効な対策の最も重要な「肝」は「苦手に正面から向き合う」ということです。緊張した状況で採用担当者と対面して自分を表現することに自信がない人ほど、「実際に話す」ということに焦点を当てて対策を行うべきです。

もちろん、回答原稿の作成も「実際に話す」ことをうまくやるために必要な準備です。弊社でもエントリーシートや履歴書だけでなく、面接回答原稿の添削サービスも行っています。しかしそれはあくまでも前段階の準備であって対策のゴールではありません。回答原稿の作成は早めに済ませて、実践練習を繰り返すことを強くおススメします

 

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