面接対策として模擬面接を行うのは効果がないのか?面接指導者の力量とは。

インターネットやSNSなどで、たまに「模擬面接をするのは無意味」とか「模擬面接をすると逆効果」といったものを見つけることがあります。本当にそうなのでしょうか。

模擬面接の内容によって効果はプラスにもマイナスにもなる

これに対する答えとしては、原則としてNO、条件付きでYESといったところでしょう。

なぜなら、模擬面接をすることに意味があるかどうか、模擬面接をすることに効果があるかどうか、またその逆なのかについては、結局「その模擬面接の内容による」からです。

模擬面接の面接官は誰でもできるのか

模擬面接の面接官役はある意味「誰でも」できます。面接質問が用意されていれば、それを読めば良いだけだからです。本番の雰囲気を出すために面接官役がそれなりの演技をする必要がある面はありますが、たとえば中年の人が面接官役をやればある程度の雰囲気は出るでしょう。

実際、巷にある「模擬面接」の中には、「それっぽい人」が面接官役になり、予め準備された定型的な質問を読み上げるだけの模擬面接も溢れています。また、就職や公務員受験対策の予備校などでも、実際に模擬面接で面接官を行うのは特別な経験を積んでいない若いスタッフであることもあります。

本番の雰囲気という点を除けば、「質問を読むだけ」の面接官であれば誰でもできます。しかし、それなりの知識・経験がなければ、回答の中からさらに深く聞くべき点や矛盾がないか確かめるような質問、回答者の様子から違う方向から質問すべき事項などに気づくことはできません。単に用意された質問を読み上げるだけでは効果的な模擬面接は行えないのです。

また、企業の採用担当者だった人などであれば模擬面接を通じて面接指導を行うことができると考えがちですが必ずしもそうではありません。採用担当として面接官をしたことがある人であっても、その人の経験は所属していた企業における採用基準に照らして採用・不採用を決めることができるだけであって、応募先に応じて求められる人材像を設定した上で評価することができるかどうかはわかりません。

模擬面接は単なる本番のシミュレーションではない

模擬面接は課題発見のための機会

さらに、模擬面接は採用試験そのものではありません。あくまでも模擬面接を通じて課題を明らかにし、本番の面接試験に向けて有効な対策を立てるためのものです。実際の採用面接のように合否を決めるだけであればしないような質問でも、模擬面接では、回答者の答え方や様子から本番で問題になりそうな点を見つけたら課題をより明らかにするために有効な質問をしなければなりません。つまり、模擬面接を受ける側からすれば、本番のシミュレーションに過ぎないとしても、面接指導をする側からすれば、単なるシミュレーションではない課題発見の機会として機能させなければならないのです。

面接対策は「結果」だけをアドバイスするものではなく「可能な改善策」を提示するもの

その上、発見した課題に対して適切な指導をしなければなりません。たとえば、表情や声の大きさ、口調やクセなど、外形的にわかる問題点であっても、まずそのことが問題であることをきちんと理解してもらわなければなりません。その上で、それに対する対策方法については、その人に合わせたその人のできる方法を提案しなければなりません。単に「もっと元気よく」とか、「もっと明るい表情で」とか、「まっすぐ正面を見て」などと到達すべき「結果」だけを提示しても効果は上がらないのです。

面接回答の改善は「内容」と「表現方法」の両面から吟味

それ以上に、面接回答の内容について吟味もしなければなりません。回答内容の修正については、回答の「内容」および「表現方法」の2点から指導しなければなりません。「内容」については、応募先の情報や求める人材像と受験者本人の経験や特徴などをマッチさせていくという作業が必要になります。これには、適切な事前準備はもちろんのこと、受験者と相対する中でその人から話を聞き出し、その人の特徴を見きわめ、その人に合った不自然でない内容を提案できなければなりません。これは一種の人物観察能力と洞察力、カウンセリング能力とでも言うべき力が必要になります。

また「表現方法」に関しては、十分な日本語能力や語彙力などに加え、面接の現場で面接官がどのように情報を取捨選択しているのかについて経験上理解している必要もあります。それらを駆使して、緊張する受験者が、本番で十分に面接官に伝えることのできる、「優れた」また「使いやすい」表現方法を提案しなければなりません。どんなに優れた表現であっても本人が実践できないのであれば意味はありませんし、本人が話しやすくても表現として伝わりにくければ意味はありません。これらが両立していなければならないのです。

筆者が模擬面接時にフィードバックをしている際、本人が気づいていない「強み」を発見することは良くあります。せっかくアピールできる大切なものを持っているのに、本人が誤解をしてそこに着目していないことは良くあるのです。こういったものを発見するのも面接指導者の重要なスキルだといえます。また、頭の良い人で、面接回答ではたくさんの情報を伝え、日本語としては正しいけれども、面接官の立場に立つとどうしても焦点がわかりにくい、ポイントを掴みにくい表現になってしまう人もいます。こういう人にも、「十分に伝わらない」ことをまずは理解してもらう必要があり、その上で「もっとわかりやすい表現方法」を提示し、納得した上で修正してもらう必要があります。

模擬面接後には必ず面接対応力を向上させていなければならない

実力のある指導者が行えば模擬面接には必ず効果がある

模擬試験を受けている人にフィードバックの内容を「納得してもらう」ということは非常に大切なことです。納得感がなければ本気で対策をして修正する気持ちにはなりません。納得感はサービス提供者としては「顧客満足度」につながるものですが、目的はそこにあるのではありません。大切なのは納得した上で「本人に改善してもらう」ことなのです。模擬面接が本人の面接試験対応力を向上させることを目的に行うものである以上、必ず模擬面接を行う前よりも後の方が、本番の面接で高い評価が得られるようになっていなければなりません。

これらの能力を有し、なおかつ模擬面接のミッションを十分に理解している指導者が相手であれば、模擬面接は「確実に効果がある」ものです。

しかし、これらが欠けている人が相手であれば、模擬面接には単に「人前で話すことに慣れる」という程度の効果しかありません。そのことに全く意味がないわけではありませんが、何度も時間をかけて行うだけの価値があるかどうかは微妙です。こういった微妙な模擬面接がたくさんあることも確かです。

予備校の模擬面接にも限界はある

筆者も就職資格試験予備校で指導をしていましたので、面接指導者の配置の難しさは承知しています。熟練した指導者だけがすべての受講生への面接指導を行うのではさばききれません。場合によっては経験の浅い若いスタッフに指導を任せなければならない場面もあります。しかし、筆者の場合、ほとんどの受講生の仕上げには自ら立会うようにしていました。最初は若いスタッフに任せ、重要なヤマ場では自分が出ていくようにしていたのです。もちろん、スタッフの育成も行っていましたが、一朝一夕に面接指導者が育つわけではありません。

面接対策として模擬面接を行うのであれば、誰に面接官になってもらい、誰に指導してもらうのかを良く考えてください。この選択で効果は大きく変わります。もちろん、メンレンVでは私が責任を持って面接官をし、アドバイスやフォローもいたします。

面接の準備をしすぎるとかえって評価は悪くなるのか

質の悪い模擬面接・面接対策は逆効果になりうる

なお、「面接の準備をあまりすると、自分らしさが失われてかえって評価が悪くなる」といった声も聞かれます。何となく「そうかもな」と思う人もいるでしょうが、そのような結果になるのは、質の悪い模擬面接・面接対策を行った場合だけです。たとえば、マニュアルに従って型にはめるだけの対策・指導であれば、まるでマニュアル本から抜け出してきたような応募者・受験者になってしまうでしょう。私は採用担当も長くやっていましたが、たしかに何人かに1人はこういうタイプの就活生がいます。私の体感では5人に1人はこういう人です。マニュアル本を鵜呑みにしすぎたのか、どこかでマニュアル指導をされたのか、ということは容易に想像がつきます。そしてそういう人の評価は下がります。

つまり、質の悪い面接対策・模擬面接を受けることは逆効果になることがあるというのは一定真実だといえます。しかし、万全の準備をしていくことは個性のないマニュアル就活生・受験生をつくることとは違います。「応募先を十分理解していること」「自分自身の能力をしっかり把握していること」「自分の良いところを面接の場で十分に表現できること」などを準備していくことは大切です。このような対策は型にはめるどころか、それぞれのオリジナルな部分をオリジナルに表現するためのものなのです。

万全の準備で面接に臨むと評価が下がるのか?否、面接は準備して臨むもの。

「準備万端過ぎると面接官が怪しむのでは?」という人もいるかもしれません。しかし、面接官は応募者が何の準備もしないで面接に来ると思っているでしょうか?決してそんなことはありません。少なくとも本気で応募している人であれば面接の準備はしているはずだと考えるのが普通でしょう。ですから、「志望動機」「自己PR」のような典型質問については、準備した内容を話していることを面接官は十分に承知しています。そういった前提の中で選考をしているのです。もしこのような典型質問ですらまともに答えられなかったり、あまりにも内容の薄い回答をするようであれば、「準備能力のない人」であるか「本気で応募していない人」と思われてしまいます。

今や「面接は準備して臨むもの」なのです。準備をしないで面接に向かうのは丸腰で戦場に向かうようなものです。ただし、面接のための訓練は単なるマニュアルにそったものでは効果がないどころか逆効果です。応募先と自分自身に合ったオーダーメイドの対策をすることが最も大切なことだといえます。

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