面接指導「職人」として

とりとめもない話です。

この時期は、市役所採用試験や経験者枠採用試験など、公務員試験の面接対策が多くご予約が集中するので少し忙しい日々を送っています。

スカイプやハングアウトのテレビ電話を使っての模擬面接を始めてまだ3ヶ月程度ですが、場所を選ばず実施できるのはやはり便利ですね。弊社にお越しいただくのも大変ですし、そもそも遠方だとご利用いただけません。もちろん、直接お会いするのが面接対策として一番臨場感があるのは確かですし、待合室でお待ちいただけば本番っぽさもあるのですが、この便利さにはちょっと勝てない気もします。

ネットで告知を始めたのが約3ヶ月前でまだまだ知名度のないHPなのですが、告知があまりうまくいきすぎても数多くのご利用に対応する自信はありません(ツイッターやFBなどもありますが全然うまく使えていませんし…)。指導は現状1名だけで行っているので、模擬面接実施時間の調整が大変なのです。社会人の方のご利用も多いので、休日や夜間の時間帯にご予約が集中しがちですが、良いご利用者に恵まれて現在のところなんとか時間調整はできています。ただ時々本番直前に滑り込むようにご利用なさる方もいらっしゃって、なんとか対応しているのですが、これ以上ご利用者が増えたらご対応できないこともあるのではと少々心配です。

しかし、指導担当のスタッフを増やしてご対応したいかというと微妙です。変な言い方ですが、面接指導は「職人」的なところがあり、指導の知見を伝えるのは結構難しいのです。私は大手予備校で面接指導者の育成に携わったこともあり、しっかりした指導者に育った人も多くいますが、自分自身の指導をそのまま移植するというのは困難です。もちろん「指導スキル」というものを定型化することができないわけではないのですが、ご利用者と対面して会話をしながら、その人のポテンシャルを引き出すというプロセスには指導者の個性がどうしても影響します。実はこの部分がかなり重要なので、技術的なことをどんなに伝えても、全く同じ指導をするようになるわけではないのです。

面接選考通過というのは、あくまでも「手段」であり大切なのはその先です。どんな形であっても選考を通過すれば目的は達成できますので、その道筋は決して1つではありません。ですから自分の指導方法だけが正解だと言うつもりはありません。しかし、やるからには、なんとしても選考を通過していただく、またある意味「対人スキル」を向上していただけるようなアドバイスをさせていただきたいと考えています。

面接練習のプロセスで、ある意味「ものの考え方」の転換を図って頂く必要がある場合もあります。自分自身を見つめ直して自信をつけていただく必要がある場合もあります。ただ、私が担っているのは面接選考通過という部分だけですので、それに必要な限度でということです。ですからできる限り、その方の本来持っている力、ポテンシャルに着目して、良い面を伸ばさせていただくという観点でアドバイスしています。

面接で自分がどんな人間なのかを伝えるには、言語化することが必要です。言語化する前には自己認識が必要です。この自己認識と言語化を短時間でお手伝いするためには、私も頭をフル回転させなければなりません。その上で、面接試験を通過できるストーリーもその場でつくりあげなければなりません。このプロセスに「職人」的な能力が問われていると感じます。

さまざまなご利用者、さまざまな応募先がある中で、常に頭を切りかえながら模擬面接にあたっています。より効果的にサービスをご提供できる方法を模索しなければならないな、と考えながら進んでいる日々です。

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This is a post from メンレンV – テレビ電話で就活・公務員試験の模擬面接