就活生・転職希望者は相談することが大事【相談例あり】
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面接対策のために、予備校等の指導機関や個人講師などに指導を受ける場合があると思います。こういった指導を上手に利用する方法について書きます。
といっても、ポイントは1つ。「自ら積極的に相談すること」だけです。
面接対策は筆記対策と異なる
筆記試験などは、各設問に対する「正解」があるため、その対策は「正解」に至るための方法を身に付けることです。知識や理解を獲得するというのが主な内容になりますね。もちろん、知識や理解をいかに効率的に獲得するのかという「勉強法」の伝授も指導の重要な内容の1つです。
これに対して、面接試験には1つの「正解」があるわけではありません。応募先や個々人の履歴、パーソナリティなどは全て異なりますし、もし応募先が同じであっても、個々に求められている回答に1つの正解があるわけではありません。しかも、個々の質問への回答は、それぞれが独立しているわけではなく、他の質問との関係でも評価されるものです。
したがって、例えば対策をしている人が講師に「ガクチカは何を取り上げれば良いですか」という質問をしたとして、他の情報が全くない中で「○○が良いですよ」と答えられるわけではないのです。このような質問に答えるためには、「学生時代に学業、アルバイト、サークルその他どんな活動をしていたのか」、「それらにどんな姿勢で取り組んでいたのか」、その人が「どんな性格なのか」、「なぜその応募先にエントリーしているのか」など、様々な情報を背景に判断しなければなりません。つまり、講師などがその人のことを知れば知るほど対策の精度が上がるというわけです。
サポートを引き出そう
ES(エントリーシート)の添削を受けたり、模擬面接を何回か受けたりする中で、その人に関する情報は自然と講師にインプットされますが、十分でないこともあります。やり取りが十分でないと後々になって「えっ、そうだったの?」ということも生じます。
弊社の添削サービスや模擬面接サービスでは、事前にご履歴情報などの提供をお願いしていますが、実際の添削のやり取りや模擬面接時に、より詳細なことをお聞きすることも多いのは、このためです。
精度の高い対策、効果的な対策をしたいのであれば、指導者に自分を「わかってもらう」ことが大切です。
まともな予備校や指導機関であれば、利用者とのコミュニケーションの中で対策の効果を上げていくということを知っています。教育を受けた事務職員(教務)などは、利用者からの相談を喜んで受けますし、講師も質問や相談は大歓迎であるはずです。また、そのことを積極的にオープンにしているはずです。
しかし、子供向けの塾のように、定期的に「がんばってる?」とか「何か悩んでいない?」といった声をかけてくれることはあまりありません。利用者の自主性に任せられるていることがほとんどです。自らアクションしなければ、多くのサポートを受けることができないかもしれません。
ですから、「自ら積極的に相談すること」が非常に大切なのです。
相談で解決すること
ESに何を書けば良いのか、面接で何を回答すれば良いのかわからない
たとえば、良くあるのがこんな相談。
後輩の指導とかしたでしょう?
ゼミとかで何かありませんか?
課題を解決する力、周囲を巻き込んで目標を達成する力、リーダーシップなど、アピールできることは色々ありますよ。
このように、会話の中で過去にやってきたことやその時の気持ちなどが伝われば、何を回答するのかが自ずとわかってきます。「何もない」ところから、十分にアピールできるところまでたどり着くこともできるのです。
面接でのアピールに行き詰まりを感じたとき
たとえば、こんな相談。
行き詰まりを感じた時は相談してみることです。良かれと思ってやっていることが、実は致命的なミスに繋がっている場合もあります。作戦が間違っていたらどんなに頑張っても結果には繋がりませんので、このような相談はとても重要です。
内省的になり過ぎている時
たとえば、このような相談もあります。
ただ、OB訪問の結果、上司に紹介してくれることになったんでしょ?
普段の会話やOB訪問のようなフランクな席であれば、そのキャラのままで全く問題ありませんし、むしろその方が良いのです。でも、今後の正式な面接選考では、少し考えておいた方が良いことがあります。
面接練習お願いします。
就活には不安がつきものですから、自分に自信を失う瞬間もあります。そのため内省的になりがちですが、そのせいで自分の良いところまで潰してしまう可能性がなくはありません。第三者の目を通すことで正当に自分を評価し、無駄に自信をなくすことはなくなると思います。
落ち込んだ時
就活や転職活動中は落ち込むこともあるでしょう。特に結果が出ない時は精神的に辛いですね。
ご依頼頂いてまだ間もないので、詳しくお話を聞けば道はひらけてくると思いますよ。勘違いしていることがることもありますし。
就活でメンタルを削られたという人はたくさんいますが、大切なことはご自身の状況を知ってくれて共有してくれる人の存在です。頭の中でぐるぐると1人で悩んでいてもなかなか事態は好転しません。こういう時こそ、相談することが大切です。
相談で道はひらける
就活や転職活動に慣れている人はほとんどいませんが、これらの活動は精神的にもキツいものです。また、「どうすれば良いのかわからない」という最も辛い状況に陥ることも良くあることです。また、大学受験のように学力評価だけをされるわけでもなく、自分自身を客観的に見ることも求められるのが就活です。
だからこそ、多くの就活生や転職者を見てきた経験のある人に相談することが非常に大事なのです。面接の指導を受けるなら、不安な時にすぐに相談できることも重視してください。まともな指導機関であれば、相談を受けることにも積極的なはずです。大学生であれば就職課(キャリアセンター)などに相談しましょう。新型コロナの影響で接点が減っているかもしれませんが、オンラインでもなんでも自分からコンタクトを取るべきです。
弊社では受講中の方には、ラインでいつでも相談できるようにしています。また受講中の方以外であってもライトな質問であれば(有料サービスに該当するようなものでなければ)承っています。1人で悩みこむ前にぜひ声をかけてみてください。
早稲田大学法学部卒業。大手資格就職予備校にて法律科目およびESシート作成・面接指導専任講師として約13年勤務。大学でのセミナー実施多数。面接指導担当者の研修にも従事。民間企業で人事採用面接を7年間担当。面接が苦手な方にも寄り添う指導で対応力を引き上げます。