WEB面接では採用側の面接満足度を意識する ~新型コロナの影響で拡大するWEB面接への対応~

新型コロナウイルス感染拡大の影響によりWEB面接を導入する企業が増えています。

人との接触を8割減らそうという政府目標に応じて、出勤を控えざるを得ない企業からすれば、採用活動も例外にするわけにはいかないということですね(一部の企業ではこの状況下でも対面しての面説を実施している場合もあります)。

もちろん、最終面接はWEB面接ではなく直接対面して行いたいと考える企業も相当数あり、そのような場合は最終面接日程を後ろ倒しにして対応しようとしているようです。ただ、感染拡大の影響がどこまで続くのか、7都府県に発出された緊急事態宣言が延長されるのか、対象自治体が増えるのか等について、現時点で確定的なことを言うことはできないでしょう(2020.4.17追記:この記事を書いた4月16日の夜、政府は緊急事態宣言の対象地域を全国に拡大しました。)。

就活生の作戦としては、今はWEB面接を行っている企業への対策に集中し、外出自粛要請が解除された後に従来通りの面接を行う企業への対策はその後に行うという考え方もありでしょう。

さて、WEB面接でも、従来の対面して行う面接と、評価ポイントは変わりませんので、面接の対策は従来通り行えば良いでしょう。もちろん、通信回線の確保や必要な機材の設定などには注意しなければなりませんが(参照:Skype等でのWEB面接(オンライン面接)における注意点)、面接の内容そのものについてはこれまでの王道の対策をすれば良いのです。

ただ、WEB面接拡大に伴い、気になる点が出てきましたので、これについて述べようと思います。それは、WEB面接では採用側の満足度が合否に大きく影響する可能性がある、ということです。

WEB面接で採用側の満足度が重要な理由

WEB面接は非言語情報を受け取りにくい

WEB面接には直接会う面接にはない弱点があります。それは、「非言語情報を受け取りにくい」という事です。

本当に受け取りにくいかどうかを判断するのは難しいのですが、面接官側にも就活生側にも、「言葉だけではない相手の人柄や熱意などを受け取りにくい」という不満は出ています。実際には、WEB面接を実施して内定を出したものの、その後直接会ってみたら「雰囲気が全然違う」と感じることは珍しくないようです。

面接官の発する質問も、就活生の回答も、単なる言葉としてみれば、WEB面接であろうと直接会う面接であろうと変わりません。しかし、字面だけではわからないその人の背景にある熱意や真意、人格などは、その人の持っている雰囲気、話し方、些細な所作など感じ取れるものです。だからこそ、面接質問への回答は、文書でチェックするだけではなく、会って聞くことになっているのです。

WEB面接は直接会うことに代替できる優れたものですが、それでも直接会うことに比べると情報量は少なくなります。それは些細な差かも知れませんが、人間のコミュニケーションというのは非言語情報に大きく影響するされているものだということですね。

WEB面接拡大で内定辞退率が上昇?

WEB面接の拡大によって就活生からの内定辞退率が上がることを企業は懸念しています。実際のところどれくらい内定辞退率が上がるかは、全体の採用動向などにも影響されますので予想はできませんが、従来の面接に比べて参加しやすく、多数受けても負担の少ないWEB面接は就活生にとっては便利な面もあり、それだけに多くの企業から内定を得る学生もいるでしょう。WEB面接で効率よく内定を貯めておき、本命が決まったら辞退する前提の就活生も多数いるはずです。

したがって、採用側としては、WEB面接ではより一層就活生の本気度、志望順位などを慎重に見極めたいという意向が働くのは確かでしょう。

WEB面接における採用側の満足度とは

WEB面接に対する採用側の懸念を前提にすると、WEB面接では通常の面接に比べて、採用側の満足度も採否に大きく影響することが予想されます。

満足度というのは、面接の採点ではなく、「この面接はうまくいった」、「この人のことはよくわかった」といった面接自体の実施満足度のことです。例えていうなら、面接官が「今回の面接では俺はうまくやったな」と感じるということですね。

面接官は就活生の本当の姿を見たいと考えています。表面的な言葉だけではわからない、就活生の人格、真意、熱意、人と接するときに持っている雰囲気などを見たいわけです。これは、WEB面接であろうと通常の面接であろうと変わりません。しかし、WEB面接では「非言語情報を受け取りにくい」、「真意を見抜けず辞退率が上がる」といった前述の懸念があります。この懸念を前提にすると、「うまく就活生の本当の姿を見ることができた」「うまくコミュニケーションが取れたな」と面接官が感じられるかどうかは、採否に大きな影響を与える可能性があります。

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WEB面接で採用側の満足度を上げる方法とは

それでは、採用側の満足度を上げるために、面接を受ける就活生側からできることはなんでしょうか?考えうる点を挙げてみましょう。

相手の言葉へのリアクションを重視

面接官から発しられた言葉に対して、頷いたり、返事をしたり、時には笑顔を浮かべるなどのリアクションは通常の面接でも大事なことです。しかしWEB面接では、こういったリアクションを面接官が感じとりにくい面があります。

説明しにくいことですが、同じ空間にいれば、手元の書類に目を落としていても、相手が頷いたなどのリアクションはなんとなく感じ取れます。一瞬の表情の変化なども見落とすことは少ないでしょう。しかし、WEB面接では、そういった空気感は捉えにくく、また画像の限界から細かい表情などは把握しにくくなります。

相手へのリアクションは、相手が話しやすくなる重要な要素ですから、しっかりとしたリアクションが伝われば、面接官は話しやすくなります。「話しやすかった」という印象は「充実した面接だった」という印象に直結します。コミュニケーションにおいては、「自分がどう話したか」の印象は強く残るものだからです。

また、リアクションの中にその人のキャラを感じとることも多いものです。リアクションの薄い人は「つかみどころのない人」という印象を与えます。

あまりにもわざとらしいリアクションは考えものですが、通常よりも相手にリアクションが伝わりにくいことを意識して、しっかりリアクションしましょう

表情を豊かに

上述のリアクションでも述べますが、WEB面接では表情の変化は多少伝わりにくくなります。リアクションだけでなく、回答中の表情についても、堅い話、熱意を示す話、楽しい話といった種類に応じた表情をしっかり出すことで、面接官は「この人の人格をよく見ることができた」と感じます。

会話をすること

質問をして、追加で付け加える内容がないほどの回答をすると、そのまま次の質問に移行します。これはスムーズで良いことのように思えますが、面接間の立場からすると、まるで「自分は質問を読み上げるマシーン」になったような気分になります。つまり、会話をしているという実感が何らなくなるのです。

それよりも、回答を簡潔にして、それに応じて面接官が深掘りの質問をする、それに回答するという方が、面接官にとっては満足度が高くなります

会話を通じて就活生の本当の姿が明らかになったと感じることで、面接官は回答の真実性を強く感じるとともに、「面接をした甲斐」を感じることができます。

WEB面接に対する懸念を考えれば「会話が弾んだ」面接官が感じることは重要なポイントになるでしょう。

可能な限り本音を話す

これも通常の面接でも大事なことですが、出来る限り本音を話すようにしましょう。もちろん、全て本音で話せないこともあるでしょう。しかし例えば、「当初は他の業種を志望していたが事情により変更した」といった場合、何かカッコいい理由をでっち上げるより、率直に自分の考え、気持ちの変遷を話した方が真実性を感じさせます。そして、面接官としても「本音を聞けた」という満足感や安心感を感じます。

自分にとって一見ネガティブに見える話でも、本音を伝えること自体が、面接官の印象を上げることに繋がる場合は多いものです。

それに本音で話せば矛盾は生じにくくボロが出てしまうこともありません。

内容によって調整は必要ですが、出来る限り本音を話せるように回答を考えておくようにしましょう。特にWEB面接においては「本音を聞けた」と面接官が感じることは、大きくプラスに影響するでしょう。

緊張しにくいことをうまく活かそう

WEB面接は、直接会う面接に比べて緊張しにくいと感じる人が多いようです。そのことは、直接会うよりも情報量が少なくなることを示しているとも言えますね。緊張しやすい就活生にとってはWEB面接はチャンスになる可能性もあります。

その一方で、WEB面接では非言語情報が伝わりにくいという懸念に対応するためには、はっきりとしたリアクションや表情、会話をすること、本音を話すことなどの工夫も必要です。

これらの工夫はいずれも、あまり緊張しすぎずリラックスして対応した方が実現しやすいものです。ラフになり過ぎるのも考えものですが、緊張しにくいWEB面接の特性を活かして、採用側に「良い選考をした」という充実感を与えるようにすれば、選考通過の可能性は高まります。

新型コロナウイルスの感染拡大で、就活生も混乱の中に置かれ、不安な日々を過ごしている人も多いでしょう。しかし、どのような状況下でも、前向きに対策を進めるべきことに変わりはありません。ピンチに見えることがチャンスに変わることもあります。積極的に行動しましょう。

感染すること、感染させないことに気をつけながら、頑張りましょう。

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