就活への新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響 ~オンライン面接まで想定しておく~

現在(2020.2.25)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染が日本国内で拡がっており、多数のイベントなどが中止されています。また、リモートワークへの切り替えを実施している企業なども出てきました。
企業説明会の写真

就活に関しても例外ではなく、3月から始まる企業説明会中止のアナウンスが多く見られるようになってきており、しばらくはこのような状況は続くと思われます。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、3月から本格化する2021年春卒業予定の大学生らの就職活動にも影響が出ている。同月1日解禁の会社説明会は中止が相次ぎ、学生からは「実際に働いている人と生で会えず痛い」と嘆きが漏れる。大手企業にはウェブで代替する動きもあるが、将来を大きく左右する就職活動で、学生は情報収集に苦慮しそうだ。

新型肺炎、就活にも打撃 説明会中止、ウェブ代替も―学生「会えないの痛い」:時事ドットコム

今後は、企業説明会をWEB上で行ったり、チャットシステムを活用するなどして、企業説明会の代替にするような企業も増加していくことが予想されます。

多くの就活生は何がしかのWEB環境を持っていると思いますが、志望企業の情報をチェックしつつ、必要なWEB環境を整えて、機会を失わないようにしておきたいところです。おそらく、企業側もスマートフォンを持っていれば対応できるような形態を採ろうとするとは思いますが、安定した通信環境を確保するなどのチェックはしておきたいところです。

また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がいつ頃終息するのかは、現時点では見通すことができないため、説明会だけでなく、今後行われる個別の選考プロセスにも影響が出る可能性は十分あります。

たとえば、Skype(スカイプ)などを利用したオンライン面接です。オンライン面接は、一部の企業(外資系)では既に導入されていますが、現時点ではまだ主流とは言えません。しかし、感染防止の観点からはメリットも大きいため、今後一気に導入が進む可能性はあります。日本よりも先に感染が拡大した中国でもそのような動きはあるようです。

就職活動の時期を迎える中国では新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、オンラインでの面接が広がるなど変化が起きています。

中国では新型コロナ対策で就職活動に変化(テレビ朝日系(ANN)) – Yahoo!ニュース

尚、Skype(スカイプ)などを使ったオンライン面接も、内容的には基本的に通常の面接と大きく変わる部分はありません。

ただし、オンライン面接特有の留意点はいくつかあります。

準備段階では、機材の選定や通信環境の確保、室内環境を整えること、アカウント名やプロフィール画像等に関する注意などです。また、本番では、視線や声の大きさ、トラブル発生時の対応準備などに注意しておくべきです。

これらについては、下記の記事で詳細に説明していますので、気になる方は読んでみてください。

参照: Skype等でのWEB面接(オンライン面接)における注意点

尚、オンライン面接に使用されるアプリケーションについては、Skype(スカイプ)だとは限りません。Googleのハングアウト、Zoomその他、別のシステムを利用する場合もあるでしょう。しかし、いずれも使い方が難しいものではありませんから心配する必要はありません。ただし、使用するアプリが判明したら、事前に友人などと会話などして、使い方に慣れておいた方が良いでしょう。

また、新卒の就職活動だけでなく、転職活動においても、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が出てくることは当然予想されます。既に面接の予約が入っている場合でも、延期や実施方法変更(オンラインへの切り替え)などの連絡が急遽入る可能性もあります。メールなどはこまめにチェックをし、素早く対応できるようにしておきましょう。感染拡大防止を指揮する側の自治体や政府機関などが実施する公務員試験についても、各種の変更もありうるだろうと思います。

 

尚、感染拡大が問題になっているこの時期に、対面での面接が実施される場合には、マスクを着用して臨むのかいどうかについて迷う方もいらっしゃると思います。これについては、下記の記事で説明していますのでお読みいただければと思います。現在のような感染拡大が全国的に問題になっているような「非常時」には、マスクを着用して訪問し、面接本番などでは「マスクは着用しておいた方が良いでしょうか」と率直に尋ねるのが良いだろうと思います。

参照: 面接でマスクを着用したままはダメ? ~ 新型コロナウイルスの感染予防と関連して~

 

新型コロナウイルス感染のピークが抑えられ、できるだけ早く終息に至るのが一番ですが、個人的には楽観できる状況ではないと思います。

しかし、就職活動・転職活動をする側からすれば、選考過程がどのような実施形態になるにしても、しっかりと対応できるような準備をしておくことが必要なことには変わりありません。公的にアナウンスされている感染防御に関する行動を実施して体調管理に努めるとともに、提出書類や試験、面接の準備などを冷静にしっかり行いましょう。

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