面接対策で意識すべきことはこの3つに集約される

これから面接対策をしようという方、あるいは面接で結果が出なくて悩んでいる方は、就活対策用の書籍やインターネットなどで面接対策に関するノウハウに触れる機会も多いと思います。

ただ、こういった情報に触れていくと、考えるべき点、気をつけるべき点などが数え切れないほどあるように思えてきて、かえって途方にくれてしまうこともあるかもしれませんね。

そこで今回は、面接対策をするにあたって気を付けるべき点は、結局これらに集約されるという3つの事柄を挙げてみようと思います。

面接対策で意識すべきことはこの3つだけ!

面接対策で意識すべき3つの事柄とは

面接対策をしていく上で意識すべきことは、結局次の3つに集約されます。

  1. 外形などから与える印象の良さ
  2. 十分なアピール
  3. 伝わるコミュニケーション

これらの事柄は、多くの面接対策情報において触れられているはずです。ただ、これらのどれかに極端に重点が置かれていることも少なくありません。しかし、これらのうち1つだけ実現するレベルでは、運よく合格・内定獲得に至る場合はあっても、勝率は高くなりません。採用側は様々ですから、確実に合格・内定を獲得するためには、これらの3つすべてをしっかり実現していることが大切なのです。

次にこれらの3つについて説明していきましょう。

外形から感じる好印象

外形から感じる好印象というのは、少し乱暴な言い方をすると「見た目」です。面接は直接対面して行う選考です。直接対面すれば面接官は多くの情報を視覚から得ます。「人が得る情報の8割以上は視覚に由来する」とも言われますので、やはり外形的に観察できる部分というのは非常に重要なのです。

また、視覚以外にも声の大きさやトーンなど聴覚によって確かめられる情報もあります。

このように、回答している中身以前に、外形的に観察できる部分から面接官が得る情報というのは決しておろそかにできるものではありません。

外形から受ける印象というと、時々「ルックスが良い方が得」などという話も出ます。しかし、基本的に面接で問われているのは「ルックスの良さ」ではありません1

ここで問題になる外形から受ける印象というのは、採用側の求める人材像に合致しているような印象を与えられるかどうか、ということです。

たとえば採用側の多くは「明るく前向きな人」を求めているでしょう。また顧客と接触のある職種であれば「相手に不快感を与えないコミュニケーションが取れる」というのは最低限のラインだろうと思います。また、「物怖じせず堂々としている」という人材を求めていることもあるでしょう。

挙げればきりがありませんが、採用側がどのような人材を求めているのかを考えれば、自ずとある程度のイメージはつかめるはずです。たとえば、エンドユーザーとの接触を重視しているとか、取引先との折衝を重視しているとか、将来幹部候補として考えているとか、それぞれ望んでいる人材のイメージは異なるでしょう。これらに合致した外形的な印象を意識することが大切です。

こういった外形から与えるイメージというのは主に下記のような事柄で左右されます。

  1. 視線(挨拶時の視線、話す時の視線、考えている時の視線など)
  2. 表情(まじめな顔、笑った顔、困ったときの顔など)
  3. 態度(姿勢、手振りなど)
  4. 声(声の大きさ、語尾の声のトーンなど)
  5. 話し方(口調、話すスピードなど)

これらに関しては、下記の別記事で詳細を解説しています。

面接での立ち居振る舞い・表情などについて
・ 面接でありがちな印象の悪い話し方19選

十分なアピール

面接は単に質問に答えるだけの選考ではありません。質問に対する「正しい」回答があるわけではなく、回答を通じて自分を売り込まなければなりません。面接は質問に回答する過程で、自分自身の人材価値を売り込む機会なのです。採用側に「あなたが採用したいと考えている人材が目の前にいますよ」ということをアピールしなければなりません。

これに関しては、質問に対して常に自分の「売り」は何かを意識しておく必要があります。それは、志望の強さ(熱意)、人材としてのマッチ度(スキルや性格における適性)、過去の経験から推測される能力・潜在力などです。

これらの内容が、回答の中に十分に含まれていないとアピールにはなりません。限られた時間の中で自分の「売り」をいかに上手にプレゼンできるかが勝負のポイントとなります。

これらについては、下記の別記事で詳細に解説しています。

・ 志望動機の作り方と伝わる構成【例文あり】
・ 自己PR作成の基本
・ 面接では考え方や理由よりも具体的な行為・行動を話そう(Podcast書き起こし)
・ 転職の面接で聞かれることの多い定番質問17個

伝わるコミュニケーション

最後に大切なのが「伝わるコミュニケーション」です。これは、面接官にとって回答内容が聞きやすく理解しやすいかどうか、ということです。

回答内容そのものがいかに素晴らしくても、面接での口頭のやり取りの中で、その真意を面接官に理解してもらわなければ意味がありません。どんなに良い内容を答えていてもその場でわかってもらえなければ意味がないのです。「後でよくよく考えてみたら良いことを言っていたな」などとは思ってもらえません。

したがって、面接という短時間の機会において、要領よく自分の伝えたいことを表現し、面接官にわかってもらえるようにすることが必要です。

そのためには、たとえば、質問に対する回答の結論部分を冒頭に端的に述べる、具体例・エピソードを話す際の事実説明を最小限にして伝えたいコアに分量を割く、小難しい言い回しを避けて平易な言葉で伝える努力をする、一文一文を短めに区切る、などの工夫が必要です。

「これは個性的で頭一つ抜け出している回答だぞ」と自信満々でも、内容が面接官に伝わらなければ何の意味もありません。

また、面接官は「この人の話は聞きやすいな、わかりやすいな」と思えば、それだけで「有能な人」という印象を持ちます。どんなにカッコよい言葉を使って説明しても「わかりにくい」と思われたら能力を疑われます。また、回答が冗長だと、「長いな~」と思われるだけではなく、「何を言いたいのかわからなかった」ということにもつながりかねません。

したがって、必要な情報をいかに効率的に伝えるのか、という観点も非常に重要です。

これについては、下記の記事の「志望動機構成時の重要ポイント」の項目で触れていますのでご参照ください。

志望動機の作り方と伝わる構成【例文あり】

難しく考えすぎず常にこの3点から自分の面接をチェックしよう

面接を通過するために越えなければならない課題は人それぞれです。弊社で面接対策を利用頂いている方々でも、一人として同じ課題を抱えている人はいません。そういう意味では、面接対策は非常に個別性の高いものです。

しかし、合格・内定を獲得できる面接に必要な条件は、この記事で述べた3点に結局は集約されます。逆に言えば、この3つをしっかり満たしている面接を行えば、面接通過率は高まるということです。

これらの3つのポイントを意識してご自身の面接を振り返ってみると、面接力アップの近道になるでしょう。

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  1. もちろん、ルックスの良さを重要な選考条件としているような企業が存在しないとは言いません。しかし、そのような不合理な選考基準を通用させているような企業を考慮しても意味はありません。